ものづくりの発想とシステム

製造業向けの業務システム開発に携わる20代若手SEのブログです。 製造業関係の新人SEやSEに興味のある学生向け。

ここ数年で、日常的にpodcastを聴くようになりました。歩きながら、食事をしながらなど、「ながら」で情報が入ってくるので非常に便利。ジャンルもニュースから語学学習系、バラエティなど様々で、目移りならぬ耳移りしてしまいます。

特に最近よく聴いてるのがコチラ。


シューカツの王

http://www.tfm.co.jp/podcasts/job/


パーソナリティーの武井壮さんが、企業のお偉いさんや社会人になりたての若者、就活中の学生など、ゲストを交えながら就活について考えるという番組です。

就活をしたことがないという武井さんがパーソナリティなので、リスナーに対して就活のテクニックを教えるような上から目線の番組ではありません。毎回のテーマに沿って全力で悩みながら自分の考えや経験談を繰り出していく様はむしろ就活生の目線に近く、「ながら」で聴いていてもついつい入り込んでしまいます。むしろ就活をしたことがない彼だからこそ「会社に入ることが目的ではなく自分が最高にハッピーな人生を送るためにどうするか」という観点で話が進むので、就活をしていない人でも楽しめる内容になっています。

「今日が自分史上最高の1日だと思えるように生きる」

「日本のように豊かな国では就活がちょっとうまくいかなくても最高の人生だ」

などなど、ポジティブになれる名言が随所に散りばめられているのも大きな魅力。どこかで聞いたような言葉かもしれませんが、陸上競技で世界と勝負してきた武井さん

が熱い口調で語ると心に響きます。就活生ではない私が聞き入ってしまうのはこのポジティブさにあります。

地味な仕事が続いたり失敗したりで仕事に対するモチベーションが下がってしまった時でも、この番組を聴くことで自分が就活していたころのフレッシュな気持ちを呼び起こし、ポジティブな気持ちで仕事に取り組むことができます。オススメ。

就活の採用面接で絶対聞かれる質問の一つです。分かりきっているのに、答えるのに苦労していた記憶がありました。
悩んだ末、私は「その会社の根源はどこにあるか」という観点で回答を考えることにしました。

そもそもSIerといえば世の中にゴマンとあり、とても全部は受けられず、自分なりの軸に従って絞り込む必要があります。以前も書きましたが、私はものづくりのシステムを作る仕事がしたかった。ただ、ものづくりのシステムはどの会社でも作っているため絞り込めませんでした。どうしよう。。。

まず私は、会社の歴史に着目しました。
会社ができた当初から幅広い業界にお客さんがいた、ということは考えられません。どんなSIerであれ、メインとなる事業の成功を軸として拡大し、現在の形になっているだろうと考えました。例えば、商社、流通、広告代理店、製造業など。SIerの母体は様々あります。会社の根源となった事業がその会社の軸になっているはずだ、という仮説を立てて動くことにしました。
OB訪問、ジョブマッチングを経て、その仮説が間違っていないという自信がついてきました。例えばある営業の先輩からはこんな話を聞きました。「新しい業界のシステム構築にチャレンジする、となった場合、システムを提案する段階で当然ながら説得力が必要になる。提案の際は無いものを話すことはできないから、必然的にこれまでの実績が説得力を生む素材になる。」
こういった話から、会社の根源とは一見関係のない業界へシステムを提案するにしても、会社の根源が脈々と受け継がれることで案件の受注に繋がることが分かりました。私はこの時会社に対して、根からだんだん太い幹ができ、様々な枝葉が伸びて広がりを見せる樹木のようなイメージを持ちました。またこのイメージを持ったことで、例え自分の希望する部署に入れなかったとしても後悔はないと思えるようになりました。一見、会社のイメージと全く異なる仕事を任されたとしても、仕事として受注できるだけの説得力があった訳ですから自分も納得して働けるに違いないと。

このような考え方のもと、ものづくりの企業を起源とするSIerを10社程度に絞って本格的に就活しました。会社の規模ではなく、会社の根源と自分の軸が合っているかを重視したため、いわゆる最大手、というところはスルーしました。
予想通り、採用面接では「当社よりも規模の大きい会社もあるが、なぜエントリーしていないのか」という質問を受けましたが、上記のような考え方を説明したところ納得していただけたようです。内定をもらうことができました。

やりたい仕事があってもいきなりそれができるとは限らないし、運良く任されたとしてもずっとそれをやり続けられる保証はありません。会社の枝葉を見るのではなく、根源を見て選ぶことが、入社後のモチベーションに大きく影響すると思います。

どういう観点で志望する会社を絞り込めばいいかわからない、という方は是非考えてみてはいかがでしょうか。

近年の製造業は顧客のグローバル化、価値観の多様化によって、多品種少量生産というスタイルが求められています。設計業務を従来の擦り合わせ型からモジュール型に最適化させようとした場合に、業務の流れに大きな変更が発生します。それに伴って従来利用していたコンピュータシステムの使い勝手が悪くなり、新しい業務内容に合わせたシステムが望まれるようになり、我々SIerのところに依頼が来るわけです。その際にキーワードとなる「モジュール型製品」「設計のモジュール化」などという単語。よくわからなかったので人に聞いたり自分で調べたことをまとめてみました。


◆モジュール型製品とは?

製品の設計思想(アーキテクチャ)の一つ。製品を構成するモジュール(複数部品の組み合わせ)が他のモジュールから独立しており、モジュール間に固定されたインターフェース(他のモジュールとの連結部分)が存在する製品を指します。

例えばPCなどはモニター、マウス、キーボード、CPU、メモリ、ストレージなど様々なユニットにより構成されており、自分の好きな組み合わせにカスタマイズすることができる、モジュール型製品の典型例です。

もう少し細かい話をすると、モジュール間のインターフェースが一般に公開されている「オープン・モジュール型」と公開されていない「クローズド・モジュール型」という分類もあります。オープン・モジュール型は業界全体が統一規格を用いることで会社の枠を超えた分業構造が発生し、技術革新が促されます。Windowsを搭載したPCメーカーはこのオープン・モジュール型を取り入れ巨大化しました。クローズド・モジュール型は自社独自の規格を用いることで顧客の囲い込みに向いています。Appleなんかが得意なやり方ですね。

これらのモジュール型はカプセル型、レゴブロック型、水平分業型などと呼ばれることもあります。


◆モジュール型でない製品とは?

擦り合わせ型製品と呼ばれています。製品をモジュールに分けられない、またはモジュール間のインターフェースが製品によって異なる製品を指します。

例えばコンパクトデジカメなどのレンズ一体型カメラは、レンズと本体とにモジュール化された一眼レフカメラと違いモジュールに分割できない製品です。最近はハイエンドなコンパクトデジカメが登場し、一眼レフカメラと同等の性能を持っているものもあります。擦り合わせ設計により製品全体のパフォーマンスが最適化され、小型化、軽量化を実現することができました。

擦り合わせ型はインテグラル型、ジグソーパズル型、垂直統合型などと呼ばれることもあります。


◆製品をモジュール型にするメリットは?

1.モジュールごとの独立した、あるいは平行した製品開発が可能。

 →製品(あるいは業界)全体の技術革新が促進されます。

 →モジュールの進歩が製品の進歩に直結します。

 →モジュールの進歩を事後的に利用できます。

 →製品導入後であってもモジュールを追加して機能を拡張できます。

2.保守コストを削減可能。

 →モジュールの修正が他のモジュールに干渉しません。

 →製品全体のボトルネックをモジュールの変更だけで解消できます。

3.多種多様な製品を作ることが可能。

 →顧客嗜好の多様化に対応でき、グローバル化による法規対応に強みを持ちます。

4.分業によるコストが低い。

 →擦り合わせ型のように部品を組み合わせる際の密なやり取りが不要です。


◆デメリットは?

1.機能、性能で一定の冗長さがある

 →必ずしもその製品に最適なインターフェースを使うわけではなく、全体のパフォーマンスが犠牲になることがあります。

2.構造変化のコストが大きい

 →インターフェースを変更すると過去のモジュールが利用できなくなります。

 →コスト増を避けるために時代遅れのインターフェースが使われ続ける場合があります。

3.膨大な組み合わせが存在する場合に高品質な製品設計が難しい

 →擦り合わせ型と比較して動作が不安定なものが多いです。セキュリティ上の抜け穴ができてしまうことも。

 →全てのパターンを網羅した完全なマニュアルが作れないこともあります。

 →多数のモジュールを自ら組み合わせた場合、問い合わせ先が存在せず、自己責任になってしまいます。


だいたいこんなところでしょうか。今後、設計システムとしてのモジュール化、すなわちモジュラーデザインについてもまとめていきたいです。

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